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情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

人材育成の一環として活用しているIT企業スペシャルインタビュー

2017年11月9日掲載

株式会社野村総合研究所 人材開発部長 宮原大典さんからの推奨メッセージ

「情報処理技術者試験」は、業界標準の国家試験
知識や能力の再現性を客観的に証明する重要なツール

野村総合研究所・宮原大典様 株式会社野村総合研究所
人材開発部長 宮原大典みやはらだいすけ

 福島県出身。1998年に株式会社野村総合研究所に入社。ITエンジニアとして数多くの業種・業務・領域に取り組み、プロジェクトマネージャーを歴任。2017年4月から人材開発部長を務める。

 野村総合研究所のITエンジニアとして数多くの実績を残し、2017年4月から同社の人材開発部長に就任された宮原さん。ご自身の経験に基づいたITエンジニアの醍醐味や同社が取り組む人材育成の観点から、「情報処理技術者試験」の重要性や活用のメリット、さらに、変化を遂げる業界におけるITエンジニアのあり方、人材育成の展望についてお話を伺いました。
デジタルエコノミーの時代、IT=ビジネスに変化
変革のダイナミズムの体感と大きな達成感が、ITエンジニアの醍醐味

 当社は、日本初の民間シンクタンクとして設立した旧野村総合研究所(リサーチ・コンサル)と日本初の商用コンピュータを導入した野村コンピュータシステム(ITソリューション)が合併して、来年(2018年)でちょうど30周年を迎えます。今では珍しくない「ビジネス×IT」ですが、私どもがそのビジネスモデルの先駆者であると自負しています。おかげ様で当社は、経営・業務改革等のビジネスコンサルティングはもとより、ITの再構築やクラウドサービスの提供など、さまざまなレイヤーで、多くのお客様から信頼頂いております。

 昨今、ITを取り巻く環境は刻々と変化し、コンサルタントとITエンジニアの仕事の境界線は無くなりつつあるのではないでしょうか。元々ITは、経営改革するための情報システムという位置づけでしたが、今や既存のビジネスモデルを破壊し、まるでビジネスそのものとなるまでに成長を遂げています。私自身、ITエンジニアとしてそんな時代の変化を感じてきました。お客様の変革のダイナミズムを一緒に体感し、お客様とともに目標を成し遂げて大きな達成感を得る、そこにITエンジニアならではの醍醐味を感じます。


変化の時代だからこそ、実践・研修・自己研鑽
三つの有機的な結合が成長には不可欠

 このように変化する時代において、人材育成は非常に重要です。当社の人材開発部は、10,000人超のコンサルタント・ITエンジニアの人材育成を担う部署です。社員研修は主要な業務の一つで、新入社員にはじまる成長段階やキャリアに応じたスキル・ノウハウを学ぶ研修、職階別昇格時や経営人材育成などのラインに応じた研修があり、さらに、グローバル事業の急速な拡大に伴うグローバル人材育成にも力を入れています。しかし、研修は成長を促す機能の一部に過ぎません。

 真のプロフェッショナルとなるためには、研修だけでなく、OJTによる実践のノウハウが最良の成長をもたらすと考えています。そのノウハウを体系化された知識で補完し、いかに完全なものに変えていくかという意味で研修があるわけです。そこに研修の大切さがある。これに自己研鑽が加わることで、常に新しい知識にリフレッシュされ、再現性のある能力として完成させていく。実践・研修・自己研鑽、この三つが結合することで成長が成り立つ、これを人材育成の基本として、会社を挙げた育成に取り組んでいます。


自己研鑽を習慣化する上で「情報処理技術者試験」が重要

 自己研鑽を習慣化する上では、「情報処理技術者試験」は非常に重要だと考えています。「情報処理技術者試験」は、業界各社が社員教育の標準とする国家試験であり、知識や能力の再現性を客観的に証明できる重要なモノサシの一つです。社内では、ITエンジニアの昇格要件や社内認定資格要件の一つとし、当初から会社として受験を推奨、支援しています。新入社員には「基本情報技術者試験」に早期合格するよう支援しており、受験に向けた自己研鑽の取組みを通して、貪欲に知識を吸収する土壌が作られています。結果的に“プロなら合格して当然”という雰囲気になり、複数試験合格や未取得者への強い動機づけとなるなど、社員スキルと自己研鑽意欲の向上に役立っています。

 受験には二つのメリットがあります。一つは、体系化した知識を得ることで、過去の自分の経験を、再現性のある知恵に変えるということ、もう一つは、未経験業務の基礎知識を効率良く修得するということです。私自身、若手のとき新しいスキルを開拓するために試験を大切にしていました。合格すると網羅的に全ての知識が入り自信につながりましたし、周囲に新しい仕事へのアサインをアピールするきっかけにもなりました。アプリケーションエンジニアだった頃、未経験の高度試験「データベーススペシャリスト試験」「ネットワークスペシャリスト試験」に挑戦し合格。その後、テクニカルエンジニアの業務にアサインされましたが、ベースとなる知識をもって臨めたため、スムーズに実践の知識・ノウハウを身に付けることができました。それによって成長を実感。さらなる成長を求めて、新たな自己研鑽と新しい業務へ挑戦し続けることができました。まさに自己研鑽意識の向上につながったわけです。会社としても、若手ITエンジニアが自己研鑽を習慣化するツールとして、「情報処理技術者試験」を大いに推奨しています。


多様化するITエンジニアごとのキャリア
「情報処理技術者試験」を幅広い人材育成に活用

 「情報処理技術者試験」は、ITエンジニアのキャリアステップに合わせて「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」を、その後のキャリアフィールドに合わせて「高度試験」を受験させることで能力開発を促し、多様なITエンジニアの育成に活用できます。特に「高度試験」は、社内人材の可視化にも有効です。さらに、会社の技術力の証明にもつながるため、今後も当社は、人材開発におけるツールとして、「情報処理技術者試験」を活用していきたいと考えています。

 特定の分野で成果を挙げたITエンジニアは、他プロジェクトでその知識の再現性を証明できないとプロとして十分とは言えません。キャリアを自己プロデュースするためにも、知識の再現性を証明する上で「情報処理技術者試験」を有効に使ってはいかがでしょうか。


※ 掲載内容は2017年10月取材時のものです。